通常の楽天カードから楽天ゴールドカードへ切り替えるメリットが復活!?
今、楽天ゴールドカードへの切り替えが再び注目されています。
楽天ゴールドカードのSPU「楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物をするとポイント+2倍(期間限定ポイント)」の特典が終了し、年会費の2,200円を払うメリットが無いと、通常カードへ切り替えた人はそこそこ多いはず。
私もそうでした。
しかし、楽天ゴールドカードのSPU改悪以来の転機が再び訪れました。
次は「改悪」ではなく「改善」です。
楽天証券における投資信託のクレカ積立で
- 2023年6月積立購入分からのポイント還元率引き上げ
- 2024年4月積立購入分から上限額引き上げ
これら2つの改善により、
- 積立商品
- 積立額
によっては、2,200円の年会費以上にお得になるケースが生まれました。
こちらのブログ記事では、楽天ゴールドカードの最新のメリットをおさらいし、切り替えタイミングや注意点について解説したいと思います。
【筆者紹介】楽天経済圏の住人、シラタキです。
2024年4月現在
- 楽天経済圏滞在歴:5年
- ポイント獲得通算:約60万ポイント
- 年間10万ポイント:4年連続
- SPU:10.8倍
ポイント獲得量の最大化を目指さず、仕組みで無理なく続けられるSPU攻略&楽天ポイント活用を得意としています。
楽天で始めた倹約と投資をきっかけに、貯金ゼロから5年間でアッパーマス層へ。
これから楽天経済圏で倹約してみたい初心者や、ポイ活に疲れてしまった住人におすすめの「楽天経済圏の歩き方」を公開中。
楽天ゴールドカードのメリット
通常の楽天カードには備わっていないメリットをまとめると下記の通りです。
- 投信積立クレカ決済の還元率が0.75%(通常カードは0.5%)
- 国内空港ラウンジサービス利用が年2回まで無料
- 楽天ETCカードの年会費550円が永続無料
- お誕生月サービス:誕生月に楽天市場や楽天ブックスでの楽天ゴールドカード利用:ポイント+1倍(2,000ポイントまで通常ポイントで進呈)
楽天市場での買い物や、楽天証券の投信積立以外のクレジット決済におけるポイントの基本還元率は、通常の楽天カードと変わりません。
年会費が2,200円と非常に手頃なため、大きなメリットを求めてはいけないでしょう。
以前のような、年会費が11,000円の楽天プレミアムカードと同じ、SPU+2倍の特典は大判振る舞いだったのかもしれませんね。
ちなみに、、
楽天ETCカードの年会費は楽天ダイヤモンド会員でも無料に。
国内空港ラウンジサービス利用は他社のゴールドカードでも代用できることから、この後紹介する投信積立クレカ決済関連の改善前は、例え年会費が2,200円で手頃とは言え発行する意味を見出しにくいゴールドカードでした。
投信積立クレジット決済の還元率が0.75%に
2023年6月買付分から、楽天証券における楽天カード決済のポイント還元率が引き上がりました。
代行手数料が年率0.4%(税込み)未満の銘柄※の積立で
- 通常の楽天カード:0.2%→0.5%
- 楽天ゴールドカード:0.2%→0.75%
- 楽天プレミアムカード:0.2%→1%
0.2%に改悪になる前は一律で1%だったんですけどね汗
※人気のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が該当します。
楽天ゴールドカードは、通常の楽天カードに比べて0.25%優れる結果に。
しかし、クレジット決済の積立上限額が月5万円だった頃は、
5万円×0.25%×12ヶ月=1,500円
と、上限額の月5万円を積み立てたとしても、通常の楽天カードとの差分で年会費をペイすることができませんでした。
クレジット決済の積立上限額が月10万円に
2024年4月買付分から、楽天カードクレジット決済の積立上限額が月5万円から月10万円に引きあがりました。
楽天ゴールドカードだけでなく、通常の楽天カードや楽天プレミアムカードと共通の引き上げですが、これにより投信積立クレジット決済のみで楽天ゴールドカードの年会費をペイできるようになりました。
10万円×0.25%×12ヶ月=3,000円
年会費2,200円を支払って楽天ゴールドカードで投信積立した方が、通常の楽天カードより800円上回る結果に。
楽天ゴールドカードへの切り替えの流れ
WEBでカード切り替え申し込み
切り替えの手続きはすべてWEBで完結します。
私が切り替えた時は、申し込んだ翌日に楽天ゴールドカード発行手続き完了の連絡が届きました。
カードの受け取り
私が切り替えた時は、手続き完了3日後あたりに、間も無くカードが届くとの案内メールが。
どの段階で審査を終えたのか分かりませんが、無事通ったことを知りました。
そしてさらに3日にカードが自宅に。
WEBでカード切り替え手続きをしたのが12月20日で、自宅にカードが届いたのは12月27日でした。
実に手続きから受け取りまで1週間程度と切り替えはスピーディーでした。
届くまでの間も上のキャプチャのような案内メールが届き、安心感がありました。
楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えタイミング
切り替え前の楽天カードはいつまで使える?
楽天ゴールドカードへの切り替え手続きが完了次第、利用できなくなります。
尚、切り替え手続きは実施前には楽天カードからメール案内があるとのこと。
メールを見逃さなければ、知らないうちに切り替えられて使えなくなるという事態を回避できます。
この後、注意点で書きますが、切り替え後はこれまでのカード番号は使えないことになる(手元の楽天カードは失効する)ので、切り替え手続き実施前のメール案内をチェックするようにしましょう。
楽天カードを支払い方法に選択しているサービスにおいては、楽天ゴールドカードが手元に届いて新番号が分かるまで、他のクレジットカード(2枚目の楽天カードや他社のクレジットカード)へ変更しておくと切り替えタイミングを気にせず安心できるかもしれませんね。
楽天カードから切り替えた楽天ゴールドカードはいつ届く?
私が切り替えた時の案内メールによると、切り替え後1週間~2週間程度で登録の自宅に届く予定とのこと。
楽天ゴールドカードへの切り替え手続き後から、カードが届くまでの1週間から2週間、使えないブランク期間が発生します。
その間に支払いが発生するサービスは、切り替え前の楽天カードで支払えません。
尚、楽天会員情報内のクレジットカード情報(買い物で通常使うカード)については、自動で更新されていることを確認しました。
これで新しい楽天カードが届く前でも楽天市場の買い物はできるようです。
また、楽天証券のカード情報登録が自動で更新されます。
しかし、楽天ペイは支払い元を楽天カードに設定することができません。
クレジットカードの登録時にセキュリティコードの入力が必要なためです。
楽天ペイでポイントを使って支払うことは可能です。
私は一時的にKyash Cardを支払い元として設定しました。
新しいカードが到着後、楽天カードへ再設定しました。
楽天ゴールドカードへ切り替えるにあたっての注意点
カード番号が変わる
楽天ゴールドカードへの切り替えを行うと、カード番号が変わります。
楽天会員情報内のクレジットカード情報が参照している楽天グループサービスを除き、クレジットカード番号を更新しなければいけません。
年会費がかかる
楽天ゴールドカードには年会費2,200円がかかります。
また、家族カードを利用する場合は1人当たり別途550円の年会費が掛かることも注意。
年会費をペイできるかどうかは、先に書いた通り、楽天証券の投信積立クレジット決済次第です。
家族カードも切り替えが必要
楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えで、楽天カードに紐付く家族カードも利用できなくなるようです。
家族カードを利用している人は要注意ですね。
Edy残高は自動で引き継がれない
切り替え前の楽天カードに残ったEdy残高は、自動で新しい楽天ゴールドカードへ引き継がれません。
Edy残高が残っている人は忘れずに残高移行の手続きを。
楽天Edyアプリを利用した残高移行の流れ
①楽天Edyアプリをスマートフォンにインストール。
②楽天Edyアプリを開いて左上のメニューから「楽天カード残高移行の手続き」を選択。
③旧カード(楽天カード)と新カード(楽天ゴールドカード)の両方を手元に準備。
④新カード(楽天カード)を端末にかざす。
一瞬で終わるため、片手にスマートフォン、片手に楽天カードでも大丈夫。
⑤旧カード(楽天カード)を端末にかざす。
しばらく通信が発生するため、旧カード(楽天カード)をテーブルに置き、スマートフォンをカードの上に乗せるようにする方が失敗しなさそう。
⑥再度、新カード(楽天ゴールドカード)を端末にかざす。
2回目は、しばらく通信が発生するため、新カード(楽天ゴールドカード)をテーブルに置き、スマートフォンをカードの上に乗せるようにする方が失敗しなさそう。
楽天ゴールドカードへの切り替えがおすすめな人は?
以上のメリットや注意点を踏まえて、最後に、楽天カードへの切り替えがおすすめ人、おすすめできない人について私見を述べます。
結論からお伝えすると、楽天カードを用いた楽天証券での投信積立額により考え方が異なります。
積立金額が月10万円以上なら
「おすすめとまでは言えないけど、楽天カードから楽天ゴールドカードへ切り替えもアリ(切り替えなくてもOK)」というスタンスです。
楽天証券で楽天カードのクレジット決済で投資信託を積み立てるよりも、年会費を払って楽天ゴールドカードで積み立てた方がお得になります。
- 楽天ゴールドカード:10万円×0.75%×12ヶ月=9,000ポイント
- 楽天カード:10万円×0.5%×12ヶ月=6,000ポイント
その差3,000ポイントで、年会費の2,200円を上回ります。
年間800円のお得のために、切り替えの労力を掛けるか掛けないかの問題。
投信積立クレジット決済の還元率が、一律で1%から0.25%へ改悪された過去を知っているため、いつ改悪されてもおかしくないと考えています。
改悪時は再び楽天カードへ切り替えなければならない手間を考えると、私は楽天カードのままで良いかなという結論に至りました。
他社のゴールドカード(三井住友カードゴールドNL)を、年会費永年無料で既に保有しているというのも、理由のひとつです。
積立金額が月75,000円未満なら
おすすめできません。
- 楽天ゴールドカード:7.5万円×0.75%×12ヶ月=6,750ポイント
- 楽天カード:7.5万円×0.5%×12ヶ月=4,500ポイント
楽天証券で毎月75,000円を積み立てることが、年会費をペイするための損益分岐点と言えそうです。
これを下回る場合、楽天ゴールドカードへ切り替えることは節約観点で得策ではないと考えます。
他の特典「お誕生月サービス」で年会費分を取り戻すという考え方もありますが、年会費を取り戻すことを意識しなければならず、脳のリソースを消費するため、おすすめしません。
SPUに限らず、楽天に限らず、特典やキャンペーンは永続的なものではなく、いつか変更されるものと最初から捉えておいた方が良いです。
一方で、楽天市場を活用しないのは、節約の機会を逃すことになります。
改悪された時はそれまで節約できたことに感謝して、気持ちを切り替え、次のアクションへ移った方が時間的にも精神的にもプラスだと思いました。
節約が目的なら
通常の楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えだけでなく、その他の節約法を検討してみてはいかがでしょうか。
一例は、大手キャリア3社から楽天モバイルへの乗り換えです。
楽天ゴールドカードのメリットを活かすなら楽天証券が必須条件です!
もちろん楽天ゴールドカードを持っていなくても、老後や子供の教育に向けた資産形成は非常に重要。
新NISA制度のスタートしたり、クレジット決済の積立上限額が月10万円に引き上げられたり、投資デビューに追い風が吹いています。
証券口座を開設して、堅実な積立投資の一歩を踏み出してみてはいかがでしょう。
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