【筆者紹介】楽天経済圏の住人、シラタキです。
2024年4月現在
- 楽天経済圏滞在歴:5年
- ポイント獲得通算:約60万ポイント
- 年間10万ポイント:4年連続
- SPU:10.8倍
ポイント獲得量の最大化を目指さず、仕組みで無理なく続けられるSPU攻略&楽天ポイント活用を得意としています。
楽天で始めた倹約と投資をきっかけに、貯金ゼロから5年間でアッパーマス層へ。
これから楽天経済圏で倹約してみたい初心者や、ポイ活に疲れてしまった住人におすすめの「楽天経済圏の歩き方」を公開中。
楽天プレミアムカードとは
楽天プレミアムカードは、楽天カードのアップグレード版。
楽天経済圏のサービスをお得に利用できる楽天カードのメリットに加えて、楽天プレミアムカードならではのワンランク上の特典が盛り込まれています。
楽天プレミアムカードを持ちたいと考えている人は、プレミアムカード保有のステータスより、実用性を優先しているのではないでしょうか。
これまで通常の楽天カードや楽天ゴールドカードを利用してきた人は、一度くらいは楽天プレミアムカードへの切り替えを考えたことはありませんか?
以前、楽天ゴールドカードを持っていた私もそうでした。
果たして年会費11,000円を支払う程のメリットがあるのか。
SPUの改悪により「年間55万円」の損益分岐点はどう変わったのか、節約家の視点で切り込んでみたいと思います。
楽天カードプレミアムカードのメリット
まずは楽天カード公式サイトにも書かれている特典メリットからおさらいです。
SPUは通常の楽天カードと同等のため、それ以外をリストアップしました。
- 国内主要空港ラウンジの利用が無料に
- 海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」
- 自動付帯保険が充実(国内旅行・海外旅行損害保険/動産総合保険)
- 楽天ETCカード年会費無料
- 選べるサービスでポイントアップ
- お誕生月はさらにポイントアップ
- 楽天証券での投信積立ポイントアップ
国内主要空港ラウンジの利用が無料に
羽田空港、関西国際空港をはじめ、国内主要空港ラウンジを無料で利用できます。
物理カードを所持しておく必要がありますが、搭乗手続き後、手荷物検査場に入るまでの空き時間を快適に過ごせます。
楽天ゴールドカードと共通の特典です。
他にゴールドカードを保有していない場合は活用したいメリットです。
海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」
楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティパスは、ラウンジ利用毎の料金がかからないプレステージ。
プレステージのプライオリティパス自体、年会費が469ドルするため、楽天プレミアムカードの年会費の4倍くらい。
海外への旅行や出張が多い人にとっては、空港での待ち時間を「お得に」「快適に」過ごせて、メリットが大きそうです。
自動付帯保険が充実(国内旅行・海外旅行損害保険/動産総合保険)
国内外の旅行はサポート体制が厚め。
損害保険保険を国内と海外ともに最大5,000万円の損害保険が自動付帯。
楽天ETCカード年会費無料
楽天ETCカードの年会費550円が無料に。
しかし、楽天プレミアムカードを持つくらいの楽天ユーザーであれば、きっとダイヤモンド会員をキープできているはず。
ダイヤモンド会員の特典として同様の「楽天ETCカード年会費無料」があるため、恩恵を感じにくいメリットかもしれません。
ここまでが国内外旅行利用におけるメリット。
しかし、楽天プレミアムカードの利用を検討するほとんどの人は、それらのメリットよりも、楽天市場での買い物をお得にできないかに着眼してそうな気がします。
頻繁に海外出張や海外旅行に行く人は楽天ポイントではなくマイルを貯めてるイメージです。
年会費11,000円払ってでも楽天プレミアムカードの方が
- 楽天市場での買い物
- 楽天証券での投信積立
で、年会費無料の楽天カードと比べてお得か。
多くの人がこの判断基準で検討していると思います。
選べるサービスでポイントアップ
自身のライフスタイルに合わせてポイント優待サービスを選べる特典です。
下記3つのコースから選びます。
- 楽天市場コース
- トラベルコース
- エンタメコース
楽天市場コースは、毎週火曜と木曜のプレミアムカードデーに楽天市場で買い物をすると、SPUに加えてさらに1%のポイント還元が得られます。
トラベルコースは、楽天トラベルでのクレジット決済でポイント還元率1%アップと、手荷物宅配サービス(年2回/所定の空港のみ)
エンタメコースは、Rakuten TVと楽天ブックスでのクレジット決済でポイント還元率1%アップ。
選べるサービスで得られるポイントは、3コースともに通常ポイントで、獲得上限は月間10,000ポイント。
月間100万円までの買い物が対象という計算になります。
楽天プレミアムカードの発行を検討するほとんどの人が、楽天市場での買い物や楽天証券の投信積立のポイントアップ目的かと思いますので、必然的に「楽天市場コース」を選ぶんじゃないかなぁと思います。
お誕生月サービス
誕生月に楽天市場や楽天ブックスで買い物をすると、SPUや選べるサービスに加えて1%のポイント還元が得られるサービスです。
選べるサービスと同じく、獲得上限は月間10,000ポイント。
こちらも月間100万円までの買い物が対象という計算になります。
楽天証券での投信積立ポイントアップ
楽天証券において、楽天プレミアムカードのクレジット決済で投資信託を積み立てると、通常の楽天カードに比べて最大2倍のポイントを得ることができます。
クレジット決済による月の積立上限額は10万円。
人気のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)等、代行手数料年率0.4%(税込み)未満の銘柄を月10万円積み立てる場合、
- 楽天カード:500ポイント
- 楽天プレミアムカード:1,000ポイント
と、月500ポイントの差が付きます。
年間で換算すると6,000ポイントです。
楽天プレミアムカードの損益分岐点
ここまでざーっと楽天プレミアムカードのメリットをおさらいしました。
ここから「楽天プレミアムカードの損益分岐点」に切り込みます。
結論から言うと、楽天市場利用の損益分岐点は、25万円~50万円になります。
但し、この損益分岐点は、楽天証券で楽天プレミアムカードによる月10万円の投信積立が必須条件になります。
楽天証券でクレカ積立月10万円で6,000円分
年会費をペイするためには、楽天市場における
- 選べるサービスでポイントアップ:+1%
- お誕生月サービス:+1%
と、楽天証券における
- 投信積立:1%
の特典をどれだけ活用できるかに掛かっています。
前記通り、楽天プレミアムカードのクレジット決済で毎月10万円を投信積立すると、通常の楽天カードと比べると年間6,000ポイントの差が付きます。
特定のタイミングで楽天市場利用で5,000円分
残り楽天プレミアムカードの年会費11,000円との差額5,000円分(5,000ポイント)を楽天市場の特典でペイできればOKに。
楽天市場利用の損益分岐点は、25万円~50万円になります。
楽天市場で
- 選べるサービスでポイントアップ:+1%
- お誕生月サービス:+1%
の両方を満たすタイミング=誕生月の火曜か木曜に、楽天市場で25万円の買い物ができたら、それだけで11,000円の年会費をペイできたことになります。
但し、月5万円を超える買い物はSPUが下がってしまうため、誕生月に楽天プレミアムカードの損益分岐点をクリアできたとしても、SPUを含めたトータルではお得に買い物ができなかった事態に陥ります。
損益分岐点からは少し話題がそれますが、、
楽天プレミアムカード特有の恩恵を受けつつ、ポイントを最高水準で稼げるタイミング例は、全てのポイントアップが重なる下記タイミング。
- 誕生月:+1%
- お買い物マラソン:+1%~9%
- 0と5の付く日:+1%
- 火曜か木曜:+1%
- 勝ったら倍:+1%~2%
上4つは、お買い物マラソンのスケジュールが分かればある程度は予定を組めそう。
勝ったら倍は予想できません。
完全に運です。
経験則上、1日「ワンダフルデー」と18日「ご愛顧感謝デー」は、お買い物マラソンと重ならないと思うため除きました。
仮に私の誕生月3月を例にすると、2024年は5日(木)がお買い物マラソン開催期間中であれば、楽天プレミアムカードのポイントアップ特典を含めた最高水準のポイント還元を得られそうです。
楽天プレミアムカードへ切り替えたら、予め「誕生月の0と5の付く火曜と木曜」をカレンダーでチェックしておくと良さそうです。
楽天市場での買い物を、毎月コンスタントに、4万円~5万円の範囲でお買い物できるとSPUのポイントアップ分の恩恵も受けつつ損益分岐点をクリアすることが可能です。
- 誕生月の火曜または木曜に4万円の買い物⇒800ポイント
- 誕生月以外の火曜または木曜に4万円の買い物⇒400ポイント×11ヶ月=4,400ポイント
これで合計5,200ポイント。
堅実的な損益分岐点の越え方ではないでしょうか。
楽天プレミアムカードへの切り替えはアリかナシか
これまで書いてきたメリットと損益分岐点を踏まえて、楽天カードから楽天プレミアムカードへ切り替えるのはアリかナシかを考えてみました。
- プライオリティパスを単独で購入しようと思っているくらいなら「アリ」
- 楽天証券で毎月10万円の投信積立がある上で、
- 楽天市場で毎月4万円~5万円の買い物があるなら「アリ」
- 楽天市場で毎月4万円~5万円の買い物があるけど、買い物タイミングに縛られたくない人は「ナシ」かも
- 楽天市場で毎月4万円~5万円の買い物の予定が無く、旅行系の特典に魅力を感じなかった人は「ナシ」
- 楽天証券で毎月10万円の投信積立が無いなら「ナシ」
あくまで私の判断基準です。
私の場合、3番に該当するので、楽天プレミアムカードへの乗り換えは見送りの判断です。
ガンガン稼げるようになって、SBI証券に開設しているNISA口座の年間投資枠360万円を超えて、楽天証券の特定口座でも毎月10万円(年間120万円)の投資余力を持てれば、検討の余地がでてきますが。。
楽天プレミアムカードのキャンペーン・タイミング
楽天プレミアムカード発行を検討する上で、何かしらヒントを与えられたでしょうか。
楽天プレミアムカードを発行すると、楽天ポイントがプレゼントされます(諸条件あり)
さらに、ダイヤモンド会員なら1,000ポイント増量になることも。
これらの特典を含めると入会初年度の損益分岐点は、
- 新規入会:初年度は年会費をペイ
- 切り替え:残り2,000円(ダイヤモンド会員なら1,000円)分
となり、入会初年度の年会費ペイは容易になりそうです。
入会初年度の1年間で
- 楽天証券で月10万円のクレカ積立を継続できそうか
- 楽天市場で毎月4~5万円の計画的な買い物を継続できそうか
を見定めても良いかもしれません。