
ポイント投資。
手持ちのお金から拠出することなく、普段の買い物やサービス利用で貯まったポイントで投資ができるサービスです。
投資を始める心理的ハードルが低くなるため、各証券会社はポイントで投資できることをメリットとして挙げているのをよく目にします。
ポイント投資をすると、証券会社側で現金化され、その現金で投資商品の買付が行われます。
ポイントのまま運用される訳ではありません。
つまり、ポイント投資をした時点で、ポイントは現金と等価交換されたことになります。
ポイント投資で購入した投資商品を売却すると現金として返ってきます。
ポイントのまま運用され、運用停止時にポイントとして返ってくるポイント運用サービスと大きく異なる点です。

シラタキ家は楽天経済圏を多用して倹約生活を送っています。
メインの証券会社は楽天証券でポイント投資も実践しています。
ポイント投資に興味を持ってこうして調べている人は、老後や学資等、将来に向けた投資を始めていない人も多いのではないかと思います。
こちらのブログ記事では、楽天証券のポイント投資のメリットとともに、ポイント投資の現実、厳しい側面についても触れていきます。
読み終えた段階で、期待外れに思う人もいるかもしれません。
それでも、私は、ポイント投資に興味を持った機会を大切にして欲しいと思っています。
ポイント投資をきっかけとして、投資を始める第一歩が踏めれば。
そんな思いで書き進めていきます。

【筆者紹介】楽天経済圏の住人、シラタキです。
2024年4月現在
- 楽天経済圏滞在歴:5年
- ポイント獲得通算:約60万ポイント
- 年間10万ポイント:4年連続
- SPU:10.8倍
ポイント獲得量の最大化を目指さず、仕組みで無理なく続けられるSPU攻略&楽天ポイント活用を得意としています。
楽天で始めた倹約と投資をきっかけに、貯金ゼロから5年間でアッパーマス層へ。
これから楽天経済圏で倹約してみたい初心者や、ポイ活に疲れてしまった住人におすすめの「楽天経済圏の歩き方」を公開中。
楽天証券のポイント投資とは?

楽天証券でのポイント投資では、楽天経済圏のサービス利用で貯まる楽天ポイントを使います。
楽天証券のポイント投資で購入・取引できるのは下記4商品です。
- 投資信託
- 国内株式(現物)
- 米国株式(現物・円貨)
- バイナリーオプション
ただし、この後、楽天証券のポイント投資メリットとしてお伝えするSPUの対象となるのは、このうち「投資信託」と「米国株式(現物・円貨)」のポイント投資のみです。
国内株式(現物)やバイナリーオプションはSPUの対象外です。
尚、投資信託の購入方法は、
- スポット購入
- 積立
のどちらでも可能です。
ポイント投資に利用可能なポイント種別
楽天ポイントのうち通常ポイントと、楽天証券ポイントを使ってポイント投資することができます。
残念ながら期間限定ポイントをポイント投資に使うことはできません。
- 楽天ポイント
- 通常ポイント【〇】ポイント投資可能
- 期間限定ポイント【×】ポイント投資不可
- 楽天証券ポイント【〇】ポイント投資可能
※但し、楽天証券ポイントでポイント投資してもSPU対象外
ポイント利用可能上限
楽天ダイヤモンド会員かそれ以外の会員ランクかで、楽天ポイントの利用可能上限が異なります。
しかし、余程ポイントを貯め込んでいない限り、ポイント利用可能上限の違いによって困る場面は無いでしょう。
ダイヤモンド会員の場合
- スポット購入:1注文50万ポイント
- 積立注文:1日50万ポイント
ダイヤモンド会員以外の会員ランクの場合
- スポット購入:1注文3万ポイント
- 積立注文:1日3万ポイント
ちなみに、楽天証券ポイントをポイント投資する場合は利用可能上限がありません。
繰り返しになりますが、楽天証券ポイントでポイント投資してもSPU対象外です。
積立のポイント投資タイミング
ポイント投資の積立設定でポイントが消費されるのは、投資信託購入のための引き落としが行われるタイミングです。
そのタイミングは、設定している引き落とし方法により異なります。
- 楽天カードのクレジット決済/楽天キャシュ:前月13日
- 証券口座引き落とし:前月末日前日あたり〜当月1日

次回の引き落としがいつかは、楽天証券から送られてくる投資信託の次回積立予定メールで事前に確認することができます。

ポイントが足りない場合
ポイントだけでは購入した商品代金に満たない場合、選択した支払い方法に従って、決済・引き落としされます(購入代金の一部をポイントで充当されたことになります)
ポイント投資の現金化
ポイント投資で購入した投資信託を売却すれば、ポイント投資で消費した楽天ポイントを実質現金化することができます。
ポイント投資で使ったポイントは、楽天証券側で一度現金化されて購入金額に充当されるためです。
この時点でポイントは現金として扱われたことになります。
ただし、購入した投資商品の価格は日に日に変動します。
売却時にポイント投資で消費したポイントよりも増えている場合もあれば減っている場合もあります。
楽天証券ならではのポイント投資のメリット
ポイント投資できる証券サービスは楽天証券以外にも複数あります。
私が仮にどこにも証券口座を開設していなかったとして、これからポイント投資を始めるとしたら楽天証券を選ぶと思います。
その理由を3つ挙げます。
楽天ポイントで投資信託を買える
前に書いた通り、楽天証券では、楽天ポイント(または楽天証券ポイント)をポイント投資に使うことができます。
楽天ポイントは、楽天加盟店での楽天ポイントカードの提示の他、楽天市場や楽天カード等、楽天のサービスを利用することで貯まります。
楽天市場をメイン利用の通販サイトとして、楽天カードをメインのクレジットカードとして利用している人は、毎月多くの楽天ポイントを獲得できているでしょう。
すぐにポイント投資を始めなかったとしても、楽天ポイント活用の選択肢が広がることは良いことだと思います。
新NISAでもポイント投資可能
特定口座は非課税口座のNISAでもポイントで積立投資もスポット購入もできます。
個人の資産形成でまず活用したいのがNISAの非課税制度。
年間拠出360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)が非課税です。
ポイント投資×NISAは投資デビューのハードルをグッと下げてくれます。
SPUで楽天市場の買い物がお得になる
楽天証券でポイント投資すると、楽天市場での買い物で還元されるポイントが増えます。
- 楽天ポイントコースの設定
- マネーブリッジの設定
- 当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)で+0.5倍
- 当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式)で+0.5倍
楽天のサービスを使えば使う程、楽天市場での買い物のポイント還元率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)のひとつです。
SPUの条件となるポイント投資の内訳は、ポイントが1ポイントさえ含まれていれば残り29,999円は現金でもOK。

私は投資信託の積立で、1ポイントだけ楽天ポイントを使って残りは現金のポイント投資をしています。
これで楽天証券のSPUは毎月達成。
楽天市場での買い物がお得になって、節約できた現金は投資に回せるという好循環を作れています。
攻略におすすめのSPUです。
ネット証券として優秀だから長期投資に使える
楽天証券はポイントメリットを差し引いたとしてもネット証券として優れていると思います。
近い将来、ポイント投資から現金を使っての投資へステップアップすることになっても、楽天証券を使い続けるのは賢い選択だと考えます。
- 楽天カードで投資信託の積立ができる
- NISAやiDeCoに対応している
- 投資信託の銘柄ラインナップが豊富
- 投資信託の買付手数料がすべて無料
- 投資信託の積立が月100円からできる
- 楽天銀行との口座連携で入出金の手間や手数料を省ける
尚、ポイント投資したからといって、楽天銀行のハッピープログラムで特別な恩恵があるわけではありません。
ポイントを使わず全額現金で投資した場合と同じです。
投資信託では、月末時点において基準の残高を初めて到達した時にポイントが進呈されます。
- 残高10万円:10ポイント
- 残高30万円:30ポイント
- 残高50万円:50ポイント
- 残高100万円:100ポイント
- 残高200万円:100ポイント
- 残高300万円:100ポイント
- 残高400万円:100ポイント
- 残高500万円:100ポイント
- 残高1,000万円:500ポイント
- 残高1,500万円:500ポイント
- 残高2,000万円:500ポイント
ポイント投資のデメリット
ポイント投資自体にデメリットはほとんど無いと思います。
ポイント投資した時の買付額から運用後の売却額が減る場合があることをリスクという情報を目にすることがあります。
しかし、それは投資全般に言えることでポイント投資に限ったデメリットではありません。
貯まったポイントを持ち続けることに意味は無く、使って初めてその価値を発揮します。
ポイントの最大活用を目指そうとすると、ポイント投資が正解ではないかもしれません。
しかし、最大活用を目指すのが面倒だったり、ポイントの使い方に迷った時は、ポイント投資にその時保有しているポイントを充てるのも一つの選択肢だと思います。
ポイントを消費するために無駄な物を購入するより、ポイント投資の方が将来に繋がるポイントの使い方だと考えます。
問題はポイント投資との向き合い方かなと思います。
楽天ポイントの消化やSPU達成のためだけのポイント投資だけにとどまるのは、資産形成の機会損失に。
投資には成長性や分散に期待するための「期間」が重要だからです。
ポイント投資だけで大きく儲からない
ポイント投資は儲かるのか?
始めてみるとポイントだけの投資だけでは資産を築けないことを身を持って実感すると思います。
年間獲得する楽天ポイント(通常ポイント)すべてをポイント投資に充てたとしても、多くの人は10万円未満でしょう。
まとまった資産を築くには入金力が必要です。
投資で貯めたい目標金額次第ですが、ポイント投資だけで入金力を補うには力不足だと思います。
資産形成を目指そうとすると、月間数千〜数万ポイントが必要になってくるでしょう。
だからと言ってポイント投資をおすすめしないと言っている訳ではありません。
冒頭で書いた通り、ポイント投資は投資を始める第一歩に繋がります。
SPU達成やポイント消化を目的にポイント投資を始めたとしても、ポイント投資で投資経験を積む中で投資の目的を整理し、現金を加えた本格的な投資へステップアップしていくと良いと思います。
ポイント投資には期間限定ポイントを使えない
楽天証券のポイント投資に楽天ポイントを充当する場合、期間限定ポイントは使えません。
通常ポイントのみを使うことになります。
期間限定ポイントの消化方法としてポイント投資を検討したい人が多いようです。
残念ながら使えないので、楽天モバイルや楽天でんき、街での楽天ペイ支払い等、他のポイント消化方法を検討しましょう。
楽天証券のポイント投資のやり方・設定変更
スポット購入も積立注文も、事前にポイント投資で使用したいポイント種別(楽天ポイントまたは楽天証券ポイント)を選択しておきます。
SPUを達成したい人は「楽天ポイント」を選択しておきましょう。
- 「マイメニュー」→「ポイント設定・SPU」を選択
- ポイントコース設定で現在のポイントコースを確認し「コースを変更する」を選択
- 変更前と変更後のポイントコースを確認し、取引暗証番号を入力の上「変更」ボタン
投資信託のスポット購入でポイント投資する設定
現金で投資信託を購入する時と同じように操作を進めていき、ポイント利用の項目でポイント投資の設定します。
- 購入したい投資信託を選択し「スポット購入」ボタン
- 買付金額を入力
- 「一部使う」「すべて使う」「使わない」のいずれかを選択
- 「一部使う」を選択した場合はポイント量を入力
- 「注文」ボタン
投資信託の積立注文でポイント投資する設定
現金で投資信託を積立注文する時と同じように操作を進めていき、ポイント利用の項目でポイント投資の設定をします。
尚、ポイント投資の設定は、引き落とし方法に「証券口座」「楽天カードクレジット決済」「楽天キャッシュ」を選択しているすべての積立注文に適用されます(個別適用はできません)
- 積み立てる投資信託を選択し「積立注文」ボタン
- 引落方法/積立指定日/積立金額を入力
- ポイント利用設定状況で「設定する」ボタン
- ポイント利用設定で「利用する」を選択
- ポイント利用方法で「毎月」または「毎日」を選択し上限のポイント量を入力
または、「すべての利用可能ポイントを使う」を選択 - 「設定する」ボタン
- 以降は、ポイント投資以外の積立設定方法と同じです。
ポイント投資の設定内容の変更や解約(取り止め)も同様の操作です。
尚、次回積立のポイント投資設定には期限があります。
期限を過ぎた場合は次回積立では適用されず、次々回の積立から適用されることになりますので注意しましょう。
- 証券口座:積立指定日の午前3時時点(前営業日の翌朝午前3時の場合もあり)
- 楽天カードクレジット決済/楽天キャッシュ:前月13日の午前3時時点
楽天証券でのおすすめポイント投資・SPU攻略法
まずは結論から。
楽天証券でのおすすめポイント投資法は「楽天ポイントを『1ポイント』だけ使って、残りは楽天カードを使って『現金』で毎月積立」です。
もちろん私もこの投資法を実践しています。

ポイント投資をすすめておきながら、楽天ポイントを1ポイントしか使わないなんてと突っ込まれそうですが、それで良いんです。
どうしてこの投資法をおすすめするのか、理由を順に説明します。
ポイント投資は1ポイントからできる
ポイント投資はその全額をポイントで賄う必要はありません。
極端な例で言うと、1ポイントだけ楽天ポイントを使って残りを現金で投資信託を買い付けたとしても、それはポイント投資です。
楽天カードの投資信託積立でポイントが貯まる
楽天証券では楽天カードでのクレジットカード決済で投資信託の積立ができます。
楽天カードで積立できる上限額は月10万円。
積立金額に応じて楽天ポイントが還元されます。
- 代行手数料が0.4%未満のファンド:0.5%
- 代行手数料が0.4%以上のファンド:1%

今でこそ各証券会社がクレジットカードの投信積立サービスを提供していますが、当時、楽天カードで投資信託を積立できるサービスは画期的でした。
私はこれが理由で楽天証券に口座を開設しました。
尚、ポイント投資は、使ったポイントに対して積立時のポイントが付きません。
楽天カードの支払いにポイントを使える

楽天カードの支払いに楽天ポイントを使えます。
ポイントで支払うことで銀行からの引き落とし金額を減らすことができます。
楽天カードの「ポイントで支払い」の良いところは、ポイントで支払っても還元されるポイントが減らないこと。
支払いにポイントをいくら使っても還元されるポイントは減りません。
同じ楽天ポイントを使うなら、ポイント投資に使うのではなく、楽天カードの支払いに使った方が手元にお金が残るし、ポイントも貯まりやすいということです。
しかし、当たり前ですが、ポイント投資の実績が無ければSPUの達成にはなりません。
ポイント投資に使える楽天ポイントが引き落し時点でゼロの場合、ポイント投資は実行されません(全額が現金引き落しになります)
そのため、1ポイントだけ楽天ポイントを使ってポイント投資をします。
その他、楽天証券ポイント投資の疑問
ポイント投資のキャンペーンはある?
2024年4月の記事更新時点で、楽天証券でポイント投資することによるキャンペーンは、前記のSPU以外に実施されていません。
例えキャンペーンが無くても、これまでお伝えしてきたポイント投資そのもののメリットに加え、楽天証券ではSPUの条件達成になるだけでも十分ではないでしょうか。
ポイント投資の裏ワザは?
知りません。
あったら教えてください(笑)
楽天証券でのポイント投資ステップアップ例

先にお伝えしたとおり、資産形成には投資への入金力が大切になってきます。
楽天証券のポイント投資で入金額をどうステップアップしていくか、基準点例を挙げたいと思います。
月々の積立合計額:3万円
内訳:月々1ポイント+29,999円の楽天カード決済
⇒楽天証券SPU達成&楽天ポイント149~299ポイント獲得
月々の積立合計額:10万円
内訳:月々1ポイント+99,999円の楽天カード決済
⇒楽天証券SPU達成&楽天ポイント499~999ポイント獲得
月々の積立合計額:15万円
内訳:月々1ポイント+10万円の楽天カード決済+49,999円の楽天キャッシュ
⇒楽天証券SPU達成&楽天ポイント749~1,499ポイント獲得
月々の積立合計額:30万円
内訳:月々1ポイント+10万円の楽天カード決済+49,999円の楽天キャッシュ+現金15万円
⇒楽天証券SPU達成&楽天ポイント1,499~2,999ポイント獲得
まとまった資産形成には積立額の引き上げが将来必要になってきますが、まずは投資に慣れるという意味で「楽天証券のSPU達成条件クリア」以上で始めてみるのもアリかもしれません。

老後資金や子供の教育資金を貯めるのに長期投資は効率的な手段。
楽天証券は楽天カードや楽天銀行との連携に優れています。
シラタキ家は、私、妻、子供2人分の口座を開設しました。
積立を習慣化できたのは楽天証券のおかげです!
- 信託報酬手数料最安のファンドを買える
- 楽天カードで投資信託を積立できる
- 楽天キャッシュで投資信託を積立できる
- 楽天ポイントで投資ができる
- SPU+最大1倍
公式サイトでは、現在開催中の申し込みキャンペーン情報をチェックすることができます。

楽天経済圏で節約を始めるなら必須アイテム。
シラタキ家は夫婦で5年連続メインカード(私は事業用に2枚目を持っているくらい)
日本に住んでいる成人ならみんな作っておいて損は無いと思える1枚です!
- 基本還元率1%
- 年会費永年無料
- 利用代金をポイントで支払える
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(私用と事業用とで使い分けできる) - SPU+2倍
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