楽天改悪がまたもやX(旧)Twitterでトレンド入りしましたね。。
「検索しても「泣き崩れる嫁」ばかりがヒットして、何が変更されたのか分からない」
私自身がそうだったので、楽天が2023年11月に発表したSPU変更内容を整理してみることにしました。
- 2023年12月からのSPU変更点
- SPU以外の変更点
- マイナスの影響を受けそうな人
- 逆にプラスの影響を受けそうな人
- シラタキ(筆者)は改悪をどう受け止めて行動しようとしている?
- 今後のポイ活との向き合い方
の5本立てでまとめます。
楽天を継続するか・乗り換えるか、読者のみなさんにとって何かしらの気付きになれると嬉しいです。
【筆者紹介】楽天経済圏の住人、シラタキです。
2024年4月現在
- 楽天経済圏滞在歴:5年
- ポイント獲得通算:約60万ポイント
- 年間10万ポイント:4年連続
- SPU:10.8倍
ポイント獲得量の最大化を目指さず、仕組みで無理なく続けられるSPU攻略&楽天ポイント活用を得意としています。
楽天で始めた倹約と投資をきっかけに、貯金ゼロから5年間でアッパーマス層へ。
これから楽天経済圏で倹約してみたい初心者や、ポイ活に疲れてしまった住人におすすめの「楽天経済圏の歩き方」を公開中。
2023年12月からのSPU変更点
楽天SPU全体的な変更となります。
見直されたのは、主に「ポイント倍率」と「獲得上限ポイント」です。
私なりに重要と感じたポイントをまとめると下記のとおりです。
- 楽手モバイルと楽天ひかりのポイント倍率引き上げ
- 獲得上限ポイントの全面的な引き下げ
- 楽天プレミアムカード特典分の廃止
- 一部SPUの会員ランク別獲得上限ポイントの廃止(一律化)
- 一部SPUの達成条件厳格化
以下は、各SPUの変更点です。
情報量を絞るため、変更が無いものは除きました。
また、参考情報として、ポイント付与上限に達する楽天市場での月間買物金額を計算して併記しました。
楽天モバイル
Rakuten最強プラン+ダイヤモンド会員
- ポイント倍率:+3倍⇒+4倍
- 獲得上限ポイント:7,000ポイント⇒2,000ポイント
- 上限到達の買物額:233,333円⇒5万円
Rakuten最強プラン(ダイヤモンド会員以外)
- ポイント倍率:+2倍⇒+4倍
- 獲得上限ポイント:6,000ポイント⇒2,000ポイント
- 上限到達の買物額:3万円⇒5万円
ダイヤモンド会員と非ダイヤモンド会員との差異が無くなりました。
楽天経済圏初心者でも楽天モバイルSPUの恩恵をフルで享受できることに。
尚、スーパーホーダイ・組み合わせプラン・コミコミプランはSPU対象外となりましたが、該当する読者は少ないと考えて記載を割愛しました。
楽天モバイルキャリア決済
- ポイント倍率:+0.5倍⇒+2倍
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:100万円⇒5万円
キャリア決済ユーザーのモバイル契約定着率が良いのかな?
Rakuten最強プランの契約と並んで大幅なポイント倍率改善です。
Rakuten Turbo/楽天ひかり
- ポイント倍率:+1倍⇒+2倍
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:50万円⇒5万円
高速データ通信の定額使い放題の楽天モバイルと組み合わせが悪そうな楽天ひかりですが。。
光通信サービスは乗り換えハードルが高そう。
楽天経済圏の定着に貢献しているのかもしれませんね。
楽天カード(特典分)
- ポイント倍率:+1倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒1,000ポイント(プレミアムカードは5,000ポイント据え置き)
- 上限到達の買物額:50万円⇒10万円(プレミアムカードは50万円)
楽天プレミアムカードの獲得上限ポイントは据え置きになったものの。。
楽天モバイルのSPUで月5万円のキャップがあることから、据え置きメリットを感じにくそうです。
楽天プレミアムカード 特典分
- ポイント倍率:+2倍⇒廃止
- 獲得上限ポイント:10,000ポイント※⇒廃止
- 上限到達の買物額:50万円⇒廃止
※楽天カード(特典分)との合計で獲得上限15,000ポイントです。
そのため楽天プレミアムカード特典分の実質上限として「10,000ポイント」と記載しました。
↑考え方・計算を誤っていましたらご指摘ください!
楽天銀行+楽天カード
- ポイント倍率:+最大1倍⇒+最大0.5倍※
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:50万円⇒20万円
※条件の内訳が変更になります。
楽天銀行で楽天カード引落し+0.5倍、給与・賞与・年金受け取り+0.5倍
⇒楽天銀行で楽天カード引落し+0.3倍、給与・賞与・年金受け取り+0.2倍
楽天銀行はポイント倍率も改悪になります。
以前、SPU達成条件厳格化されたばかり。
SPUがあるこで敢えて給与・賞与・年金受け取りを楽天銀行に指定していたユーザーは、メインのネット銀行を見直すきっかけになるかもしれえません。
楽天証券 投資信託
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒2,000ポイント
- 上限到達の買物額:100万円⇒40万円
2024年からの新NISAを控えるタイミングで楽天証券のSPUにもメスを入れるのは予想外でした。
獲得上限ポイントは他SPUに比べて高め。
SPUの原資が各サービスから出ているとしたら、楽天証券は比較的好調ということかもしれません。
楽天証券 米国株式
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒2,000ポイント
- 上限到達の買物額:100万円⇒40万円
楽天ウォレット
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:100万円⇒20万円
楽天トラベル
- ポイント倍率:+1倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:最大15,000ポイント※⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:150万円⇒10万円
※変更前は会員ランク別の獲得上限ポイント
- ダイヤモンド:15,000ポイント
- プラチナ:12,000ポイント
- ゴールド:9,000ポイント
- シルバー:7,000ポイント
- その他:5,000ポイント
楽天トラベルでもダイヤモンド会員をはじめとした会員メリットが見直されました。
もしかして会員ランクも撤廃される?
そんなことを予期させるSPU改悪です。
楽天ブックス
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:1,000ポイント⇒500ポイント
- 上限到達の買物額:20万円⇒10万円
楽天ブックスにおいては「ポイント倍率」「上限到達の買物額」の他、SPUの達成条件に変更が加わります。
- 達成条件:1,000円以上購入⇒3,000円以上購入
そもそもポイント倍率も獲得上限ポイントも低かったのが、楽天ブックスと楽天KoboのSPU。
おまけ程度に考えていた人も少なくないはず。
達成条件の厳格化で達成を目指そうとする人が減りそうです。
楽天Kobo
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:1,000ポイント⇒500ポイント
- 上限到達の買物額:20万円⇒10万円
楽天koboにおいても「ポイント倍率」「上限到達の買物額」の他、SPUの達成条件に変更が加わります。
- 達成条件:1,000円以上購入⇒3,000円以上購入
Rakuten Pasha
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:5,000ポイント⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:100万円⇒20万円
Rakuten Fashionアプリ
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:最大15,000ポイント※⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:300万円⇒20万円
Rakuten Fashionアプリにおいても「ポイント倍率」「上限到達の買物額」の他、SPUの達成条件に変更が加わります。
- 達成条件:アプリで購入⇒アプリで5,000円以上購入
※変更前は会員ランク別の獲得上限ポイントでした。
- ダイヤモンド:15,000ポイント
- プラチナ:12,000ポイント
- ゴールド:9,000ポイント
- シルバー:7,000ポイント
- その他:5,000ポイント
これまでアプリで商品購入さえすれば良かった達成条件から厳格化。
SPU達成のために安価商品を購入していた人にとっては手痛い改悪かもしれません。
楽天ビューティ
- ポイント倍率:+0.5倍(変更無し)
- 獲得上限ポイント:最大15,000ポイント※⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:300万円⇒20万円
※変更前は会員ランク別の獲得上限ポイントでした。
- ダイヤモンド:15,000ポイント
- プラチナ:12,000ポイント
- ゴールド:9,000ポイント
- シルバー:7,000ポイント
- その他:5,000ポイント
2023年12月1日からのSPU特典内容変更の全体像は下記の通り。
SPU以外の変更点
今回、楽天から発表されたのは楽天SPUの変更だけではありませんでした。
5と0のつく日
2023年12月5日開催分からの「毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍」の特典内容が変更になります。
- ポイント倍率:5倍⇒4倍※
※上記ポイント倍率には楽天会員とSPU楽天カード特典の倍率が含まれます。
- 楽天会員:1倍(変更無し)
- SPU楽天カード特典:+2倍(倍率においては変更無し)
「5と0のつく日特典分」のみを切り出すと下記変更です。
- ポイント倍率:+2倍⇒+1倍
- 獲得上限ポイント:3,000ポイント⇒1,000ポイント
- 上限到達の買物額:15万円⇒10万円
楽天プレミアムカードの付帯サービス「プライオリティ・パス」
2024年内:海外ラウンジ利用料無料
⇒2025年以降:海外ラウンジ利用年間5回まで無料※
※プライオリティ・パスカード発行日からの起算
尚、今回のサービス変更に伴い、サービス提供方法も変更になるとのこと。
変更の詳細は2024年夏頃に別途発表があるそうです。
楽天プレミアムカードの「プライオリティ・パス」特典改悪は1年後。
SPU改悪よりも時間の猶予があります。
しかし、今回のサービス変更に伴う年会費返金の受付は2024年1月8日(月)まで。
返金を希望すなら近々の検討が必要です。
マイナスの影響を大きく受けそうな人
楽天プレミアムカードを保有する楽天市場ヘビーユーザー
今回の改悪が直撃するのは楽天プレミアムカードを保有する人です。
楽天プレミアムカードの魅力にプライオリティ・パスがありますが、多くの人にとってメインの利用メリットは楽天市場のSPU「楽天プレミアムカード 特典分+2倍」ではないでしょうか。
今回のSPU改悪で楽天市場での買物で年会費をペイする機会が失われたことになります。
せどりの入門で楽天でポイントせどりをやっていた人はかなり手痛いでしょうね。。
買い回り等で楽天市場で月5万円を超えてお買い物するユーザー
楽天プレミアムカードを保有していない人でも、お買い物マラソンや楽天スーパーセール等で買い回り(まとめ買い)をしている人にも多少なりとも影響が及びます。
会員ランク別のポイント付与倍率&上限が、会員一律になったことで、ダイヤモンド会員ならではのSPUメリットが失われたことになります。
筆者の私もここに該当します。
逆にプラスの影響を受けそうな人
楽天モバイルユーザーで楽天市場での買い物が月5万円以下のライトユーザー
楽天市場でガッツリまとめ買いするのではなく、たまに買物するくらいの楽天モバイルユーザーにとってはポイント倍率が上がることで逆にポイント獲得量が増えるかもしれません。
目安は楽天モバイルのSPUが上限に達する、楽天市場で「月5万円」のお買い物まで。
既存の楽天経済圏の住人で、変更前とほぼ変わらない人はいるかもしれません。
一方、プラスになる人はかなり限られるでしょうね。。
シラタキ(筆者)は改悪をどう受け止めて行動しようとしている?
仮に私が、
- 楽天プレミアムカード保有
- 楽天モバイル未契約
- 楽天市場で月5万円を大きく超えて買物をするヘビーユーザー
であれば、今回の改悪を受けて何かしらの見直しをすると思います。
楽天プレミアムカードは即解約する(通常カードにダウングレードする)でしょうし、楽天市場で高額のまとめ買いをすることも控えるでしょう。
きっと、このブログ記事も、もっと悲しみを込めた書き方になっていると思います。
実際は冷静に受け止めています。
私が楽天経済圏へ移行したのは2019年。
2020年以降は毎年10万ポイントを獲得している楽天ミドルユーザーです。
2023年11月時点での(買い回り時想定)SPUは
- 楽天モバイル:+3倍
- 楽天モバイルキャリア決済:+0.5倍
- 楽天カード通常分:+1倍
- 楽天カード特典分:+1倍
- 楽天銀行+楽天カード:+1倍
- 楽天証券 投資信託:+0.5倍
- 楽天ブックス:+0.5倍
- 楽天Kobo:+0.5倍
の9倍です。
楽天プレミアムカードは保有していません。
楽天市場での買物は3ヶ月に1度の楽天スーパーセールのみ。
5と0のつく日を狙って10店舗買い回り、1回の買い回りで使う金額はおよそ7万円でした。
- 楽天モバイル分のSPU上限到達の買物額が5万円になったこと
- 5と0のつく日特典分の倍率が1倍になったこと
から、おそらく獲得ポイント数は減ると予想します。
しかし、楽天経済圏がお得という認識は変わらないことから、特に他経済圏へ移ることを検討せず居残る選択をすると思います。
早速、12月に楽天スーパーセールでまとめ買いする機会がやってきますが、これまで通り買物しようと考えています。
唯一、
- 楽天ブックスと楽天KoboのSPU達成条件が3,000円以上購入になったこと
を意識します。
これまでは本を楽天ブックス(普通の書籍)と楽天Kobo(電子書籍)とで一冊ずつ購入すればSPUを達成できたんですけどね。
今後は2冊買わないと達成が難しそうです。
これを期に本を倍読む習慣へと見直したいと思います笑
今後のポイ活との向き合い方
今回の楽天改悪。
今後のポイ活との向き合い方を考えさせられるきっかけになりました。
ポイ活でガッツリとポイントを獲得するという時代は終わったのかもしれませんね。
YouTubeやブログを通してポイント獲得のテクニックが容易に知れるようになりました。
他社からの乗り換えを期待したいサービス(会社)にとって、知見ある一部のユーザーにポイント原資をごっそり持って行かれることは思わしくない状況なんでしょうね。
浅く広く、多くの人に。
楽天以外を含めポイ活事情を眺めているとそうしたトレンドを感じます。
キャンペーンや特典の恩恵を享受しつつも程よい距離感で。
豊かな生活を送るために大切にすべきことは何か。
ポイ活の追及よりも、もっと時間や思考を費やした方が良いことがあるかもしれません。
私も自問自答しながらポイ活と向き合っていきたいと思います。
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